ニューエコノミーとは

ニューエコノミーとは、IT企業に代表される新しいビジネスの総称です。ニューエコノミーに対して製造業などの既存のビジネスはオールドエコノミーと呼ばれます。現在では、航空券、書籍の購入、コミュニケーションの手段など、生活にかかわる多くのことが新技術によって一変しました。インターネットの進歩は急速で、1993年に26000だったウェブサイトの数は1999年には500万までに増加し、現在も増え続けています。
産業革命によって農業中心の経済から製造業中心の経済へと変化したように、情報革命(IT革命)は私達の日常生活を大きく変化させました。それに伴い、1999年には、新興ハイテク企業の重要性が高まっているという理由から、マイクロソフト社と、インテル社(マイクロプロセッサの生産企業)が、ダウ工業平均株価指数の採用銘柄に組み入れられました。(※ダウはアメリカの株式市場で最も広く支持されている株価指数) ただし、オールドエコノミーが衰退したわけではありません。(デジタルエコノミーがアメリカ経済に占める割合は10%以下) オールドエコノミーとニューエコノミーは共存しています。
あらゆる企業のビジネスモデルが新技術の影響を受けて変化しており、そうした企業の顧客もまた影響を受けています。たとえば、現在の組立ラインはコンピュータ制御のロボットに依存しており、自動車修理工場では自動車の問題点をコンピュータが診断しています。商品の購入方法も、自動車・書籍・CDの購入、ホテル・航空券の予約などがインターネット経由で行われています。大学での講義のスタイルも変わり、教科書とウェブサイトが連携、学習のヒントや練習問題が提供されるようになりました。